お友達へ

 

母には、
唯一、心を許せるママ友がいました。

 

同じご近所トラブルにまきこまれ、
お互い、たまに愚痴り合うことで
心の平和を保ってきていたように思うのですが、

 

それも、私の独りよがりだったみたいで、

 

しばらく合わない日々が続き、
気づいた時には、
突然、彼女は引っ越しをして他所へ。

 

私とのLINEは、
突然ブロックされてしまいました。

 

話をしなかった５カ月間。
噂では、
彼女の娘さんがクラスでつらい思いをしていたようなのですが、

 

クラスが違うためにそれに気づかず。

 

今、ふりかえれば
何度かママ友からのサインがあったのに、
それに気づかなかった母は、

 

彼女が引っ越して、
もう2年がたとうとしているのに、

いまだにそれを引きずっていて、

 

彼女の家の前を通るたびに、
悲しみとやりきれなさがおそってきます。

 

 

 

彼女が引っ越してしまったことは、
ご近所トラブルを考えると正解だったと思います。

 

でも、一言いって欲しかった。

 

行ってしまう人はいいのです。
新しい世界が待っていますから。

 

ただ、置いていかれた人の心は
どうなってしまうのでしょう。

 

どこに飛ばせばいいのでしょう。

 

もし偶然、彼女とどこかで出会ったら
LINEをブロックされたことなんてかまわずに、

「会いたかったよ～(>_<)」と言ってしまうほどに、
大好きなママ友さんです。

 

いつかまた、語り合いたいんです。